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杜のみどりの庭づくり

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デザイナー紹介
杜のみどりガーデンデザイン   
デザイナー 小野弘美

住宅街の中の小さな自宅事務所をベースに、埼玉県近郊を中心に活動するガーデンデザイナー。そこに暮らす家族のための「暮らしの庭」をつくろうと、それぞれの家族に向き合い、家族の個性、ライフスタイルを大切に、お施主さまとともにつくり上げる庭を日々考え、つくっています。雑木の緑の庭、自然素材でつくる庭、シンプルな感性の庭、温かな手作り感溢れる庭、ひとつひとつ同じものはない、それぞれの家族の庭をつくろうと取り組んでいます。 家と外とのつながり、街並や風景とのつながり、環境とのつながりを常に考えながら庭をデザインしています。自身は大型犬のゴールデンレトリバーと暮らしていることから、「犬とともに暮らす庭」もお施主さまとともに楽しみながら考えていきます。

 

生い立ち・ルーツ

埼玉県生まれ。小さな町の造園業の家に生まれ、子供時代の遊び場は植木畑。景石や灯籠に登ったり、祖父が造った池の周りを走り廻って遊ぶ毎日で、造園職人だった祖父によく怒られました。その祖父の地下足袋姿や造園仕事を見ながら育ち、多くの時間を過ごしたことが、今の原点になっていると思います。

しごと

住宅メーカー・設計事務所勤務を経て、ログハウスとガーデン設計施工の会社へ。 ガーデンデザイナーとして、自然素材を生かした庭づくりを多く設計。「雑木の庭」や「ドッグランのある庭」「自然素材の外構」などのデザイン経験を積みました。

通信の京都造形芸術大学ランドスケープデザインコースで学びながら、2008年に独立。

雑木の緑の中にある日常「家族のための暮らしの庭」
武蔵野と呼ばれる関東の暮らしは、雑木林や屋敷林に囲まれた家屋、畑や田んぼ、小川とともにありました。木の実や果実、自然の恵みをいただき、雑木林から薪や炭をいただき、四季ごとの自然の美しさを受け取る、そんな暮らしが当たり前にありました。
今、暮らしは変わり、そのサイクルは見えにくくなりましたが、小さな庭の中でも、雑木や下草を植え小さな流れを造ったり、あるいは水鉢を置いて、やってくる鳥の姿を楽しんでみたり。庭のみどりから季節の変化に気づき、街中でありながらも里山や深山の景色を想像し、自然とつながる。
そんな「暮らしの庭」があると、日々の暮らしが少しずつ豊かなものになる気がします。



緑とともに、石と木と土を「自然素材の暮らしの庭」
緑とともに、庭をかたちづくるのは、小径や階段、土留めの石だったり、間仕切る木フェンスや竹垣だったり、あるいは小さな物置小屋や自転車小屋も。
家と庭をつなぐ縁側、テラスやデッキなどもそうです。庭に使う材料は、自然素材。できるだけ身近にあるものを使いたいです。
切り出したばかりの新しい切石もよいですが、土を掘ると出てくる石も、使い込んで古びた石もまたよいものです。いたんだら、貼り替えながら使い続ける縁側やデッキ、木製フェンス、竹垣なども年月とともに、良い味が出てきます。
「暮らしの庭」になじむ、自然素材のよさ。ただし、メンテナンスフリーという訳にはいきません。いつもでなくていいのです。時々庭に目をやり、たまに手入れを楽しんで手をかけてやってください。
※メンテナンスについては、
「庭づくりのながれ」を参照ください。



街並みや風景へ「つながる暮らしの庭」
「暮らしの庭」をつくっていくことで、その土地の街並みがつくられ、やがては風景、風土へとつながっていきます。
使う材料ひとつひとつから、庭ひとつひとつから風景はつくられていきます。
ひとつの家族の「暮らしの庭」から、そこに育った1本の雑木から、街並みに、風景につながっていく。樹々の緑も、石も、水も土も、そしてそこに暮らす家族も大切な風景の一部です。



「杜のみどり」という名前の由来
祖父が造園職人で、敷地内には庭石や灯籠、植木の畑。それが子どもの頃の遊び場で、わたしの原風景となっているようです。近くには、古くから町の人々に親しまれている大きな神社があり、その神社の杜の風景が詠われた地元の小学校の校歌。 その中に「もりのみどりも、あたらしく」という一節があり、
そこから「杜のみどりガーデンデザイン」と名前をいただきました。
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